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助産院で産むということ

私たち助産師は、医療法で正常な妊娠経過をたどる妊産婦のみを取り扱うことが許されています。

助産院に医師はいないので医療介入を必要としないお産しかできません。正常から外れていると判断されると早期に嘱託医や連携医療機関へ転院することになります。

助産院では薬剤を使用しての陣痛促進や、器具を使って吸引分娩を行うことができません。

ですから、妊婦さんとの懇談と信頼関係を大切にしています。

嘱託医療機関  杉江産婦人科

連携医療機関 奈良県総合医療センター  奈良医大 

助産院でお産できないケース(助産師業務ガイドラインに準じて)

感染症(B型肝炎・C型肝炎・HIV感染など)、

前回帝王切開など子宮にメスが入っている場合。

子宮に異常がある、前置胎盤、

妊娠経過中に異常がある(高血圧、糖尿病、双子、逆子)

その他、母体の合併症についてはご相談ください。

出産および健診の流れ

助産院でのお産をご希望の場合でも、全妊娠期間を通じて少なくとも3回以上は医療施設での検査を受けて頂きます。

第1回目(6~7週目あたり)

「妊娠かな?」と思われたら、相談のお電話を下さい。最終月経開始日から6週~7週の頃にエコーで検査します。下腹部痛など症状のある方は先に医師の診察を受けましょう。

その後、居住地の役所の母子保健課か保険センターなどで妊娠届、母子手帳の発行を受けてください。

妊娠の届出をされたときに、妊婦健康診査補助券が交付され、費用の一部を国が助成してくれます。

補助券は、産婦人科や助産院での健診の際にご利用頂けます。–

助産院でのお産をご希望の場合は、助産院へ直接電話をしてご予約下さい。(青柳助産院 電話:0742-44-1103)

助産所分娩が可能か否かガイドラインについてのご説明をあわせて、見学の日程を調整いたします。

第2回目 検査(9~11週目)

嘱託医でのポイント健診

妊娠初期検査(血液検査、超音波検査、子宮頚部細胞診等)

助産院での健診

第2回目医療機関受診以後~24週までは4週間ごと、24週以降は2週間ごとの健診となります。

第3回目 検査(28~30週目)

嘱託医でのポイント健診

胎児超音波検査 貧血検査と血糖検査は事前に助産院で実施します。

第4回目 検査(36週)

嘱託医でのポイント健診 35週に貧血検査と血糖検査と肝機能検査とおりもの検査など不足の検査を助産院で実施して、必要であれば治療もして頂きます。

胎児超音波検査など助産院でのお産の許可を頂きます。

助産院での健診

37週以降は出産まで1週間ごとに助産院での健診となります。

入院・分娩について

お産は分娩台を使用せず、ご自分の好む楽な姿勢でフリースタイル分娩となります。

自由に動き回れると、女性は自ら産んだことを実感しやすく、お腹の赤ちゃんも苦しくなりにくいとされています。

女性が付き添ってもらいたい人とともに産むことができます。

出産のときの痛さや、辛さを我慢する必要はありません。ありのままのご自分でいられる関係性つくりと、環境整備に心掛けております。

お母さまの体調や疲労度に応じてお産後の数日間助産師が赤ちゃんを夜間お預かりすることも可能です。

入院期間は基本的に産んだ当日を含めて5日間です。

お母さまの体調に応じて、入院期間の調整(早期退院あるいは入院延長など)も可能です。

早期退院の場合は、助産師がご自宅へ母児のチェックに訪問することも可能です。

基本的に完全母乳育児をサポートいたしますが、ご家族に説明、納得の上、赤ちゃんの状態や必要に応じて人工乳を与える場合もあります。

入院中は母児の健康状態のチェック、赤ちゃんの沐浴、お母さんの乳房ケアー、母乳育児サポート、お母さんのエステやイトーテルミー温灸、鍼灸などで心身の健全な状態をサポートします。

基本的に「食べる、眠る、おっぱい」の生活です。